[ゆらんと半身を魚に変えて、岸辺に身を乗り出すような格好で顔を出す。尾がぱしゃりと水面を叩くのが合図かのように――]それじゃ、いっくよー。[ひらひらと手を振ると、湖からいくつもの拳程の大きさの水球が浮かび上がってきた。]ごーっ![のんびりした中にも一応力の入った掛け声と共にミリィとクロウの方に指差すと、水球は二人めがけて降り注いだ。なお周囲の事には一切気を使っているはずも無い。]