ところで親父さん、ここで食事を摂らせてもらっても良いでしょうか?食堂には、行けなくなってしまって。[空腹が意識の大半を占めていたため、そう宿屋の主へと訊ねかける。こんな時に、と言うような表情をされたけれど、宿屋の主は諾の意を示してくれた]ありがとうございます。簡単なもので構いませんので。[虚ろな瞳を細めて笑みを作る。あまりに普段と変わらぬ所作。周囲にどう思われたかは定かではない]