―翌朝―
[次の日の朝。
少女にしては珍しく、普段より早く目が覚めた。
理由は分からないけれど、目が覚めたのだから、と着替えを済ませると、
少女より早起きな事の多い祖父がいるだろう階下の広間の方へと向かった。]
――あれ?
お祖父ちゃん?
[普段なら既に暖炉の火は起こされているはずなのに、火の気は存在しなくて。]
……どこいったんだろ?
外、かなぁ?
[しばし少女なりに考えて。
広間に「お祖父ちゃんを探しに、お外に行ってきます。」と書き置きを残し、
全体的にモコモコしたピンク色のコートを着て、外へと。]