─ 3階・館の主の寝室前 ─お嬢様?大丈夫ですかお嬢様?[ばたばたと足音立てながら、三階まで駆け上がる。場所は主の寝室前。ヒューバートの姿が見えたかどうかは不明だが、先ずは赤毛の主の元へ辿り着くと、傍らに膝をついた。]お怪我はありませんか?[そう尋ねるその頃には、辺りに鉄錆の匂いも感じられ。自然と眉間に皺が寄った。]