[加速を付けた三日月は、その速度故に相手の回避を困難にする。けれど、蹴りに意識を集中するあまり、その瞬間、使い手をほぼ無防備にするのもまた事実][鈍い音が体内に響く。次いで襲うのは熱にも似た酷い痛み]く、っは…![ずるりと蒼は崩れ落ちる。深く抉られた緋色の傷口を押さえて]