― 広間 ―えーと、お客さん!お部屋の準備が出来ましたので案内しますね。[名は聞いて無かった気がするので、そう呼び招き出す。書庫の案内も快く引き受けた。]ああそうだ、私、ネリー・ヴォルケーノと言います。しがないメイドですよー。[よろしくです、と明るく笑みながら片手を差し出した。こういう素振りも、なかなかメイドらしくはない。]