[聖堂への道には足跡が続いている。途中、足跡とは違った、人のかたちにも見える痕跡が目にとまり女は一度立ち止まり不思議そうに首をかしげた。そんな風にして辿りついた聖堂の扉を二度叩き、返事を待たぬまま扉を開けた。] ただいま、…じゃなくて、お邪魔しまぁす。[声を掛けて中に入る。そうして老尼僧の姿をさがし、聖堂の中を彷徨い歩く。**]