……や……。[あかに染まる団長の姿は、縁取るような白のひかりによって、浮かび上がるよにみえた。それ故にか、その様は鮮烈に見えて。もっとも、そうみえるのは、自分だけ──なのだけれど]や、だ……こんなの……こんなの、いやあっ![普段押さえがちな感情を、絶叫の形で解き放った後。放心したように、その場に座り込む。声を聞きつけた人々が集まるのにも気づいた様子はなく。黒の瞳は、ただ、あかとしろとを見つめ。その様子に、いつの間にか追いかけてきていたぶち猫が案ずるようににぃあ、と*鳴いた*]