[偽じゃないの、とどこかがいう。
間違って人間を殺した自分を気遣った、とかいう発想はない。そもそも狼吊る気がなかったから]
[露島先輩が偽だったら。真だったら。
両パターンを考える。どうしたら食われない? 吊られない?]
……先輩。もし私が占い騙ったら。
あの留学生に黒だしして、黒だから吊ったんだと言ったら。
判定合わせてCOしてくれますか?
[でも、結局自分の命をそこまで預けるのも怖いのだ。
信用なんて出来ないのだ。自分だったら、絶対裏切るから。
それに、さっき、潜伏したいみたいなことを言っていた]
……なんて、嘘。いいです、そんなの。いらない。
皆のところ、戻らないと。疑われて、それだけで吊られちゃう。
[必死で次の一手を考えているうちに、涙は収まっていた。
今次の瞬間にも食われるかもと怖くて、怖くて、それでも自分の体に他者の体温が、他者の心音が触れているというのも、自覚は無かったけれど私を落ち着かせた]