[ユーリー>>75の手を取り歩き出す。 森から離れようとしたそのとき。 一つの銃声が遠く響く] ……そうだと、思う。[ミハイルなら、対象は――と考えて、一度首を振った。 ユーリーへと視線を戻すと、彼はこちらをみていて] え? わっ……っ[一瞬の疑問は、抱き上げるユーリーの動作に消えた。 またもやしっかりとした腕の中にいることに、どぎまぎする心を抱えて。 けれど今回ばかりは急ぐ必要も分かっているからすこし頬を染めたまま、大人しくユーリーにしがみついた]