─ 自衛団詰所前 ─
……ああ。
少なくとも、俺には、そう思えた。
[ゲルダ>>91とエーリッヒ>>92、それぞれから向けられた言葉に、返すのは肯定。
ゲルダの手から布が落ちるのは見ていたが、それに対して動くより先に、騒ぎを聞きつけてきたらしき自衛団の副長に名を呼ばれた]
……いや、だから。
俺も、玉泉に行こうとしたら、そうなってるのを見つけただけだから。
とにかく、団長と……ヨハナさん、あのままに、できないだろ。
……かなり、酷い、状態だったし。
[ぽつり、と告げたなら、わかっている、と返された。
これからどうなるのかとか、聞きたい事はあったが、問える状況でもなく。
指示を受けた団員たちが忙しなく動く様子に、は、と息を吐いた]