― 客間 ―[>>58振り返ると片目が合った。にこりと笑う。]いいのですよー。お客様はみな平等に、というのが旦那様のお考えなんですよ。まっ、ちょっと変わってるとは思いますけどね。[そう言い、少しだけ肩を竦めた。続いて書庫への案内を申し出られると、はいといい返事を返す。仕事は多いが、これも仕事だ問題ない。相手が荷を降ろすのを待ってから、こちらですと更に奥へと案内する。これもまた慣れた道のりだった。]