─ どこかの林 ─
で、すよね……。
[さらっと返された言葉>>89は先程この目で確認済みである。
振るわれる太刀にびくっと身を竦ませ、振り落とされる赤い色に表情を引き攣らせつつ、視線は最終的に黒猫妖精へと落ち着いた。
なお元の世界には動物の“声”を聞ける者も存在する為、彼が言葉を話す事に対しての驚きは少ない。
妖精であると気づいているかはさておいて]
あァ、合ってたか……
アーリックって言います。初めまして。
えっと、オレ今、帰り道を探してるんですけど、……その関係で、ナデージュさんに紹介されたんで、こちらに。
[とりあえず人違いで無かったので、両手は未だ上げたままで名乗り。
未だはっきりと異世界人だとは言っていないが、これだけでもただの迷子でないことは分かるかもしれない。
そろりと視線を上げて、恐る恐る相手の表情を伺った**]