─ 3階・父の寝室前 ─[靴音が遠ざかって、今度は慌てた足音が近付いて来る>>92。かけられる声に涙で濡れた瞳を開くと、特徴的な緑色が目に入った]…っく……ひっく…… ネ リー、おと、さま……… し、しんじゃ…っ[嗚咽は止まらず、声は途切れ途切れ。怪我の有無を聞かれると、無い、と言う代わりに溜まった涙が零れるくらいに大きく頷いた]