─ 2階の部屋 ─[イヴァンと顔を合わせると、いつもの困ったような笑みを浮かべて。] ……おはようござます。 今、朝ですよね? ご迷惑をおかけしましたが、風邪はかなり治まったみたいです。 ぼく、ずいぶん眠っていたんでしょうか?[痛む頭頂部に片手をやり、恥ずかしそうに言い添えた。] 寝ていても、頭をぶつけたみたいですが……。[イヴァンの表情には気づかなかったかもしれない。]*