[身を離す。もう一度自分の体を見下ろし、新たに気付いた血を拭う。最低限の血は拭って、遠めには分からないかもしれない。けれど、近くに寄れば。ぐっしょりと水を含んだ制服。落としきれない血の匂い。自分ではきづいていないかもしれない血痕]
[こんなに返り血つくなんて思ってなかった。
血がこんなに気味悪くて、生臭くて、落ちにくいものだなんて思ってなかった。でも、着替えの心当たりなんて無い]
……パソコン室、行かなきゃ。
先輩、ごめんなさい。血、移っちゃった。洗ってから来たほうがいいかも。
ごめんなさい。ありがとうございました。また会いに来ます。
吊って欲しい人がいたら言ってください。頑張るから。
[そうして、カチャリと鍵を開けて。
パソコン室に向かっていく。吊りの結果は知っている。
今度は護衛の結果を確かめないと。露島先輩を護衛したわけじゃない。だって、村側勝利じゃないと生き残れないかもしれない。昨日の鏡問答への反応から全力で村側能力者と当たりをつけた人、真崎先輩に護衛をつけていたから]
―― ⇒ パソコン室 ――