で、だ。さっきの話にちょっと戻るけど、これから、君はどうしたい……いや。どう、生きたい?[問いかける声は、ごく静かなもの]……君が『月のいとし子』だった、っていう情報は、俺しか持ってない。だから、ちょっとばかし工作すれば『人としての生活』を送れるようにはできる。ま、狼どこいった、って話になるだろうけど、そこは俺に任せてくれていい。……事を仕込んできたのが中央の教会なら、やり返す手段はいくらでもあるんでねぇ。[そう、口にする刹那、蒼に宿る光は冷たいもの]