― 書庫 ―[>>59書庫に溜息をつく人に、少し人より足りない胸を張る。]ね、凄いものですよね!ちょっと壮観ですよね。あそれは、旦那様の昔のお仕事の関係と、半分は趣味。……でしょうね。[多分、とは曖昧に。返して暫くは、ユージーンの相手をするようにそこに足を止めていた。]ああ。[そう言い、ふと一度遠くを見るような素振りをした後、笑って。]今日はお客様が多いけど、今なら旦那様の元に来客は居ない筈です。[そう告げ案内した先は主の書斎だった。]