― 広間 ―
[アーヴァインの部屋のほうにグレンがいることは知っている。
執事やハーヴェイもそっちに向かったことは知らず。
いまこの広間にいるのはソフィーに、気絶したウェンディ、ウェンディを見ているオードリーと、後からやってきたニーナ、そしてネリー。
あともうひとり、言葉を交わしていないメイがいたが、騒ぎを聞いて、どちらに向かっただろうと、この場にいる人たちを確認しながらふと思う。
そんな合間に、ネリー>>92からもたらされた言葉に瞳を見開いた]
…… つり橋、が……?
落とされた、って……昨日の荒れで落ちたわけじゃねェってことかい……
[嫌な想像が脳裏をよぎる。
アーヴァインの死体の惨状が脳裏によみがえる。
……閉じ込められた現状は、昨日みていた本の伝承のままのようで、つい、舌打ちが零れ落ちる]