・・・・・っ[金髪の青年――否、恐らくは魔の冷ややかな声が届いた。瞬時凍り付く。][それでも扉のほうへと近付く馴染みの青年を確認すると、部屋の中へ。][昨日彼がそうしたように、侍女から青年を庇うように、逃げるのを邪魔しないように立った。][尤も、そのような力など持ち合わせてはいないのだが。]