――…慎太郎くん。ボクと春のかわりに、さ。蛍ちゃんのこと、頼むよ。蛍ちゃん、泣き虫だから――…[慎太郎に告げる言葉はささやかなれど何処か優しい音色で紡がれて]ホントは、泣かせたくないンだけど、な。[友梨を見据えたまま弓を限界まで引く。渾身の力を籠めたそれは友梨の左胸を狙っていた]