─ →アコルデ家・マイルズの部屋─
マイルズ様、よろしいでしょうか。
[次に訪れたのは主の部屋。
ノックの後に声をかける。
許可が下りたなら扉を開け中へと入り]
失礼します。
マイルズ様宛にメールが届いておりましたのでお目通しを。
[言いながら、メールデータを入れた携帯端末を差し出した。
起動させると眼前にバーチャルディスプレイが展開され、メールの内容が表示されることだろう]
有志の方々からの激励のメールと、演奏会主催からの改めてのご挨拶です。
返答は私の方で済ませておきますので、読んだと言う事実は忘れぬようにしておいて下さい。
[やや含む物言いで言葉を紡ぐ。
読まぬまま、読んだのを忘れたなどするのは礼に欠く、と言う思いは相手に伝わっているのかどうか]