嗚呼、うん、また後で。
[ひらひらっと、ともすれば男の方が子供っぽい仕草
片手を振ってその背を送ろうとすれば、ユリアンの声が聴こえた。]
あれ?ユリアン君は今年は1人なのかい。
一人前になったってことかなぁ。
うん、また今年もよろしくね。
[その姿にクテリと首を傾げて、
ミハエルとまとめてになったか
別方向――宿屋へと向かう背を見送った。]
やっぱりこの時期は、村にも活気がでるね。
[そして、また歩きだせば
なんだかものすごく急いでる風なクロエに追い越された。
その背に、微笑ましげな感想を向けつつ、
歩く速度は身重の妻に合わせて急くことはない。]