[暫しの歓談もあっただろう。やがて三々五々に離れ始めるのに自身も席を立ち上がる]今日も美味しかったよ、ご馳走様。[最後に一言残して、ひらりと手を振った]― 食堂 → ―[食堂を離れ向かうのは広間。広げたままのスケッチブックの回収に、と歩む廊下の途中]――……、[窓の向こう。揺れる吊り橋と弄られる林檎の枝葉]……落ちないと、いいのだけれどね。[呟きはひとつ。落とすだけ落として足を再びに運んで]