お、じぃちゃ…、うそ でしょ?ねぇ…、起きてよ…。起きてよ……!!こんな…、こんなびっくり、とか…。どっきりとか、あたしいらないよぅ…!![がくがくと物言わぬ祖父の体を左右に揺らす。祖父から流れ出ていた命のいろが、少女の手を、服を汚していく。祖父が亡くなってからどれほどの時間が経っているのか、少女には分からないけれど。手を離した一瞬、少女に揺すられていた祖父の体は、少女とは反対方向に倒れこむ。]