─パソコン室前─
ん、わかった。
お知らせ、ありがとなぁ。
んじゃ、この場はたのんます、一之瀬先輩。
……桐谷も、なんか参ってるみたいだし。
こーゆーの、押し付けきるんは、正直申し訳ないんですが。
[問いを肯定する桜子にはできるだけ軽めの口調で言って。
気をつけて、という蛍子には、僅かに眉を下げながらこう言って、軽く頭を下げる]
んじゃ、行くとするか。
[蛍子たちに呼びかける春陽に声をかけて歩き出す。
春枝がたどり着いたのは、歩き出した後か、先か。いずれにしろその姿には気づく事なく、教えられた階段へと向かった]