─ 広間 ─[投げかけた問いに、ユリアンは目を伏せて小さく首を振る。>>92その仕種に微か、身を震わせた直後に、端的な答え>>93が返された]……ぇ。[それに対して上がったのは、掠れた声。かくん、と力が抜けて、その場に座り込んだ]…………また?[いっちゃったの、と。声には出さないけれど、その言葉は頭の中をぐるりと回る。黒猫が案ずるように鳴くのが、どこか遠い。しっかりしなきゃ、と思いながらも、どこかがふつり、と切れてしまったような感覚に囚われ、動けなくなっていた。*]