え…携帯?
ちょっと待って、私も確認してみる。
[佑から圏外だと言われればこちらも怪訝な顔をして。
自分も鞄から携帯を取り出し開いたが。]
……ほんとだ、圏外になってる。…なんで?
[自分だけでなく、春の携帯も通じないと聞けば余計に表情が不安なものに変わった。
思案する佑の言葉は、今の状況が悪い悪戯の度を越していると認識させられるものだった為に、それは余計。
けれど、不意に佑から紅茶のことを聞かれ。]
え?あ…、うん。持ってきてる。あ、ちょっと待って。
たしかここなら…うん、やっぱりあった。森君、紅茶飲める人?
[在部中何度かお世話になっていて勝手もしったる保健室。
先生のブレイクタイム用の紙コップやお砂糖などがしまってある場所を探し当ててこっそり拝借し。
森も飲むと言われれば3人分紅茶を淹れてそれぞれに手渡した。]