[吹き付ける風はひどく冷たい。容赦なく体温を奪ってゆく風に男は身震いをした]こう寒いとグリューワインが恋しくなるな。[はぁ、と白い息を吐き出してすん、と鳴らした鼻の頭に手の甲を宛がう。手から鼻先へと体温がうつるを感じた]飲むにしろ一先ず用を済ませてからか。[村の中央から急流の奥にあるギュンターの屋敷に赴きその扉を叩いて屋敷の主に面会を求める**]