……うん、めいっぱいゆっくりさせて貰うよ。
俺、この村の冬しか知らないけど、好きなんだ。
賑やかなのもいいけどさ、雪に全部の音を奪われたみたいに、真っ白な静かさ、みたいな。
[緩やかな微笑み>>89が何だか照れくさくて、そう言って笑う。
繰り返された感謝の言葉に、照れ隠しも続かなかったけれど]
[中に、と告げた後の何処か歯切れの悪い様子>>90に瞬いたけれど、すぐに続けられた同意の言葉に笑みを浮かべて]
ん。それじゃ、行こう。
[長めの上着の裾と重力に従う儘の左腕を揺らし、マテウスと共に聖堂へと向かう。
扉を開いた後は二三の言葉を交わして彼らの元を離れることになっただろう]