─結界内・湖畔─[魔力複写したカードを一枚片手に、何やら眉根を寄せて佇んでいたのだが。ふと、感じた視線に天鵞絨をそちらへと移ろわせる]……お。話、まとまったのか?[軽い口調で問いながら、持っていたカードはポケットへ。天穹に浮かぶ、幾重にも交差した輪。その中心に佇む、宝珠を抱えた女性の姿を描いた図案のそれは、『運命』のカード]で……その様子だと。やる気、と取っていいんかね?[短い問い。口の端に微かに上る笑みに、漆黒が処置ナシ、と言わんばかりに尾を揺らした]