[やがて広間にやってきた、旅人なのか初めて見る男性に気を取られていたが。クロエの気になる言葉が聞こえて、そちらを向く。] 帰れそうにない、って……?[紅茶のカップを置いて、窓の方を見る。] あら……。 これは、酷いですね……。全然気づいてなかった。[ゆっくりと立ち上がり、少し窓の方へと歩いて。風と雪が吹き荒れる外の様子を確認すると、あまり緊迫感のない口調でそう言った。]