[既にこちらは足を止めて、紫紺で真白の翼が消えるのを見る。お守りと言っていた銀のロザリオが揺れるのをも]…ありがとうございます。[律儀に応えられたことへ礼を向けつつ、傷ついたその身体へ追撃する手は止めることなく。掌のうちに茨の鞭を取り出して、舞う紅の中へと打ち込むつもりで]本当に真直ぐな闘い方…。[けれど花弁を抜けてきた銀の輪を弾くことへ、意識も茨の鞭も向けた]