[玄関の扉を開いて辺りを見回してみたが、ベアトリーチェもギュンターも見当たらない。
ちょっと探しに行くべきか玄関の扉を開いたまま考えていた、その時。
冬の静かな空気を、悲痛な叫びが切り裂いた。]
なっ……!? 今、の…。
[扉を開け放したまま慌てて屋敷の外に出て、声が聞こえてきたと思わしき方へと走り出す。
やがて屋敷の裏手に出ると、地に倒れた少女と誰かを見つけた。]
やっぱり、ベアトリーチェ…!
ど、ど、どうしたの……
──ひっ!?
[倒れている少女に駆け寄ったが、傍らで横倒しになっている誰かが死体と気づくと体が硬直した。]