―湖畔エリア―
[ハインリヒ>>95が詠唱している声は聞こえなくても何かの術は放つだろうと警戒はしていた。
だが、その術が足元にばらまかれた石から発せられるとは思っておらず]
なっ――!
く、……風よ……っ
[燃える石が空気を奪うのを感じて風の精に頼むが、吹き込んでくる風は燃える石の手助けともなり。
水を呼び出そうにも、竜巻のコントロールもある現状、これ以上の助けは借りられず。
そして酸素を奪われて苦しげにその場に膝をついた。
それでも竜巻のコントロールは手放しはしないが、維持する力は弱くなり、ただ風に乗った氷の刃が向かうだけになってしまっていた]