[酒場に足を踏み入れれば、既に何人か顔があって。かといって挨拶をするわけでもなく、いつも通り水を求めた。]ああ、飲むほうじゃなくて、まずそっち。[そう言ってグラスワインで水を受け取り。3度目のそれをこなす][指をならす動作なく彩られたのは青。真珠の色が白だったのは、誰かに見て取れたのだろうか][無言のままそれを確かめれば、真珠を掬って木箱へと。ため息の後、礼を述べてグラスをカウンターの奥へと差し出した]