……帰り道探してる、つったっけ?
[僅かな沈黙を経て、投げたのは確かめるような言葉]
オレもある意味迷子みてーなモンなんだけど。
そのオレを、その内容で、探してて。
しかも、仕掛け人がナデージュ、ねぇ……。
[ここまで言って、言葉を切り。
吐き出すのは、やや大きめのため息]
もしかしなくても、アンタ。
……オレの『ご同類』?
っても、なんかこう……違う感じはするんだけど。
[今はその力は失われたが、以前は異界に触れてその力を操る術も身に着けていた。
だからこそ、感じられるものがあって。
太刀の刃を一度拭って鞘に収めた後、括り付けられた何かの鱗に触れながら投げかけたのは、こんな問いかけ。**]