――聳えよ、『皇帝の城壁』[ごぅん、と。低い轟音がビルを揺るがす][散々の戦闘から銃火器の使用は目に見えていた。そして、いい加減決着を付けにくるだろうことも][『皇帝の城壁』は文字通りの壁。使用者の周囲をぶ厚い防護壁が取り囲む。それ故に使用者からの攻撃すらも不可能にするが、自身の短剣は視界外でも使用可能。スティーヴが巨大な銃火器を使用し、身体能力が上昇していない以上、幾ら五感が発達していようがその場から動けない筈][スティーヴの眼前、虚空より数本の短剣が生まれて]