[自衛団長を移していた菫色は次第に伏せられて
気付けば足元に近い雪の色を映していた。
オクタヴィアンがマテウスやアーベルに声掛けるを聞き
二人の調子は良くないのだろうと思う。
このような状況なら無理もないと安易に納得した。]
喉は、ほぼ同じ。
……胸は、……。
[マテウスから続く言葉は聞こえない。
胸も、と言わず、胸は、と言ったから
違うか、判断しがたいものかのどちらかと推測する。]
そうなんだ。
――教えてくれてありがとう。
[どうしても気になるのなら自身の目で確かめればよい。
それをする覚悟があるかは別にして、結論付け言葉を区切る。]