[二人きりでと言ったのは、半分くらいは本気で。いくらかは怠いからで、いくらかはライヒアルトを休ませたかったから。
だから、リディを探すと言うのに、心配と嫉妬を含めて彼を見た。]
彼女の事、心配なの。
[咎めるような声色になったのが恥ずかしくて俯いてライヒアルトの言葉を聞く。]
うん、そうだね。ごめんなさい。探しに行こうか。
[そう話している間に騒ぎに気づき、ライヒアルトの後について休憩室の方へ。
呆然と様子を見る。]
嘘、でしょ。
[動かないイレーネ。ライヒアルトを見て支えるように傍へ。誰にどう思われてもかまわない。]