─ 翌日・宿二階角部屋→一階 ─[眠りの間、夢は見たか、見なかったか。それすらも曖昧なまま、訪れるのは目覚め]……あー……。こういう、浅い眠りは疲れが抜けないんだけどなー。[日常的なぼやきを一つ、落として。一度髪を解いて括り直して部屋を出ようとして。ふと思い立って荷物の中から何かの缶を引っ張り出してから、ゆっくりと階下へと降りて行った]おはよう、ございます、と。[ひら、と何も持っていない方の手を振ってから、とりあえず向かうのはいつものカウンター席]