――、は。
[濡れた唇を手の甲で拭う]
ま。俺は俺のやり方で、やらせて貰うから。
[気負いのない口調で言って、傍を離れた。
思い思いに動く他の人々には声をかけず、カウンターまで戻る]
ノーラ姉、身体に障るよ。
この分じゃ仕事もないだろうし。早く帰って、休んで。
なんなら送ってくし、こっちに泊まってもいいから。
[矢継ぎ早に言って、一先ず口内を洗い流そうと、奥に引っ込んだ。
透明なコップを満たしながら、片手で、頬にかかる髪を掻きあげる。
ランプの灯りを受け、普段は隠れた耳許のピアスが、*白金に煌いた*]