―回想―[今日は『お父さんの知り合い』が来ているから、書斎に入ってはいけないといわれた。お父さんは『ぎろん』を始めると暗くなるまで止まらない。わたしはもう子供じゃないのに、どうして一緒にお話させてくれないんだろう…。ひとりで遊ぶことにもあきてしまって、父の部屋の扉にぐっと耳を押し付け中の会話を聞いてみる]『―――先週手紙が届いたよ………で…生き残ったという男性から……ああ、そうだ……――』