……ライヒアルトさん、部屋、なんだよ、ね。ちょっと……行って、くる。すぐ、戻ってくる、から。お茶、このまま、冷ましとい、て。[途切れがちにそう告げた、直後にだっと走り出す。立ち上がった時の弾みで離された黒猫が、慌てたようにその後を追いかけた。**]