― 自衛団詰所近辺 ―
おや…――。
[相変わらずのマイペースで海の方角へと向かっていれば、
自衛団の詰所近くに人だかりを見る。
丁度、フーゴ―が駆け付けた時だったようで、
彼の為に開かれた道から、ギュンターの遺体が見えることとなる。]
…―――。
[その惨状にも、無表情は常のまま動くことなく。
ただし、いつもと違ったと云えば]
嗚呼、では、クロエさんは私が運びましょうか。
[彼女も容疑者ということもあり、また第一発見者なら尚更か、
フーゴーの願いにまごついている
島民の空気を読んだわけでもないだろうが、
珍しく、自らクロエを運ぶことに立候補する。]