……なんて、言えば、いいのかな。俺……『わかる』みたいなんです。ここにいる人が、『ひと』なのかどうか。[そんな前置きから始まったのは、季節外れの薔薇を見つけてからの一連の出来事。薔薇に触れた時に広がった陽のひかりのイメージ。それが『ひと』の証なのだと、何故かわかった事を伝えて]それで……昨日は、あなたが視えて。今日は、ユリさんがみえて。二人が『ひと』だって、わかって。