[桜子のポケットに入っていた湿ったハンカチで血をぬぐうけれどそれですべてが落とせるはずもなく。 PC室前のガラス片を片付けた一之瀬がそれを見たら、友梨の水を汲みに行くついでにハンカチをぬらしてくる、と言う]え……あ、それじゃ、私、も……[そういうけれど、落ち着いたとはいえいまだ震えがのこっている桜子がついていっても足手まといで。 それよりは友梨についていてくれ、と言われ]――わかり、ました……蛍子先輩、気をつけて……[小さく頷いて、水を汲みに行く一之瀬を見送った**]