[こちらを振り向き言葉を投げる正体不明の男の声に、引かれる様に数歩近付いて]
俺の方こそ助かった。
まだ戦闘慣れしてないんで、一人じゃどうにもならなかった……
[そう言って、礼を述べた後、表情は興味の勝った物に変わる]
ところで、おにーさんの使ったの、あれ何?
俺も結構長いこと魔法の修行してるけど、あんな、カードとか始めて見た。
それと、そっちの黒猫、それ、やっぱあれだよな?精霊とかそういうの。
聞いたことはあるけど初めて見た!
にーさん、一体何物?
[ぽんぽんと興味のままに言葉を投げて、はたと気が付く]
……って、自己紹介してなかった。
俺は、エラリーって言う……小説家やってる。
[簡単にそう名乗る。肩書きに違和感があるのは当人気付いていない*]