―宿屋・食堂―
[ミハエルに顔を覗き込まれれば、それまでそばにいたことすら気づかなかったのか、
それだけぼーっと、まとまらない考え事をしていたらしく]
おわっ、なんだミハエルか…。
[一度驚いてから]
乙女の悩みってやつだよ。
[心配かけないようにと、笑いかけてみせるだろうか、その話題もゲルダの悲鳴ですぐにうやむやになるだろうか]
ゲルダっ!
[ミハエルよりやや遅れたのは椅子に座っていたからで、途方にくれるミハエルの背を一度ぽんと軽くたたいた後、ライヒアルトがその場にいなかったなら、ミハエルに呼んでくるように頼むだろうか]
ゲルダ?どっか痛めてないか?立てるか?私の声は聞こえるか?
[自分はゲルダの様子を確認するように、そう心配する声を*かけた*]