― 図書室 ―[図書室につくと小さく深呼吸をする。中庭と中庭近くの回廊に兄と慕う人と、図書室の司書をしている人を見かけたが、話をしているように見受けられたから、そのまま通り過ぎて。]……ここも久しぶりだなー。[小さく呟きながら、本の背を撫でる。幼い頃は父親とともによく来ていたのだが、成長と共に足が遠退いていた。]